時間のない人向けの司法試験・予備試験シリーズ ~勉強方法について(総論①基本方針)~
はじめに
合格発表がありました。
司法試験の成績については別途公表させていただくとして、本シリーズでは私の勉強方法を共有するとともに、果たして改善点はなかったのかについて反省していきたいと思います。
私の属性
私は法学部卒ですが不真面目な学生でしたので、社会人になってから法律の勉強を始め、法科大学院には未修で入学しています*1
また、私はそれほど深い法律知識を持ち合わせていません。上位ローで展開されているらしい難しい議論や学説には全くついていけません。
ターゲット
本シリーズは、これから予備試験・司法試験の勉強を始めたい方や、行き詰りを感じている方であって、かつ時間のない方(社会人等)をターゲットにしています。
私は初学者のころ、情報、あるいは情報収集能力がなく、勉強がなかなか進まなかった経験があります。また、私は夜間ローに通っていましたが、社会人純粋未修者が多く、ロースクールに勉強のノウハウが蓄積されていませんでした。そこで、勉強を始めたばかりの方や、行き詰っている方の役に立ちたいと思って書いています。*2
大事なこと
なお、言うまでもないですが、勉強方法は人それぞれですので、私の勉強方法をとれば受かるなどというつもりは毛頭ありません。むしろ見聞きしたある方法を検証もせずに妄信することは有害になりかねません。ぜひ私の勉強方法を疑っていただき、自分に最適な勉強方法を見つける端緒としていただければと思います。
基本方針
勉強を始めてロースクールに入るまでの約1年間は何をすればいいのかわからず、各科目の基本書を読みながら予備試験の択一を解いたり、百選を買って読んでみたりしていました。
しかし、そもそも法律用語の意味がわからない、基本書が何を言っているのかわからない、百選の事案部分すらわからないなど*3、ひたすらに時間を空費する結果となりました。悲しいことですが当時の勉強は何一つ覚えていません。
そこで、ネットに上がっている合格者の勉強方法を読む、会社の司法試験合格者に勉強方法を聞く、司法試験の上位答案集を読み漁るなど、情報収集に努めた結果、以下の基本方針をとることとしました。
1 総論
1-1 基本方針
1-1-1 典型論点の精度を高める(積極的方針)
過去問を勉強の中核に据え、典型論点にかかる基本的知識を確実に習得すること
1-1-2 目的達成に必要でない勉強をしない(消極的方針)
司法試験合格という目的に対して、有益だが必須ではない勉強をしないこと
「典型論点」、「基本的知識」、「有益だが必須ではない勉強」など、意味不明瞭な言葉ばかりですね…。これは次の記事で説明させてください。
それではまた~。
今回の大事なポイント
合格者の勉強方法を妄信するのは危険!
実はそんなに法律のことわかっていない合格者もいるぞ!それっぽい答案が書けるだけ!