平成30年予備試験一般教養再現答案

第1、設問1

1.再配分とは、主に資源と富の再配分により、社会正義を達成するための手段の一つであり、150年来のパラダイムである。

例えば、アメリカにおける富豪であるビルゲイツやバフェットが積極的に寄付を行うことは、再配分にあたる。これは、各人の差異を前提に、その際を平等に近づけていくものである。

2.承認とは、差異を積極的に肯定し、その際を尊重するものである。

例えば、LGBTの方々を、マジョリティと同等にするために何らかの施策をとるのではなく、その存在を尊重するものである。再配分とは異なり、差異それ自体を肯定するものである。

第2、設問2

1.筆者は、再配分と承認のいずれも必要と結論付けている。これは、一見して無関係なものとして挙げられる両者が、実は相互に密接に関係していると考えているからと推察される。

2.私もこれに同意見である。すなわち、再配分と承認、どちらかだけによっても、社会正義は達成することはできない。

再配分という手段では、たしかに両者の平等が志向されるが、これはすでにマジョリティとマイノリティの上下関係を前提としており、マイノリティは対等な経緯を受ける代償としてマジョリティの規範への同化が求められる。

他方、承認だけでは、社会正義の実効性は担保されることはない。

両者は、社会正義という目的を達成するためのツールにすぎない。再配分という縦関係のベクトルと、承認という横関係のベクトルを組み合わせることで、具体的事案における社会正義を検討すべきである。

例えば、METOO運動においても、女性を個人として尊重するだけではなく、働きやすい職場づくり等の施策が必要である。

以上

コメント

評価はEです。不出来シリーズです。

ぶっつけ本番だったので、分量だけ気を付けました。そもそも書き方がわかっていません。